「チャラくなってはねぇだろ?かっこよくなったの間違いだろ?」
「それ自分で言っちゃう時点でダメだね」
ふざけて自分をかっこいいって言っちゃうところは中学の時から変わらない。
大翔は中学の時はまぁまぁモテてて、
サッカー部のエースだったから、たぶん彼女は途切れなくいたと思う。
「澪嘘ついてねぇよな?」
「いきなり何よ」
「だって何でお前がこんなイケメンと付き合ってんだよ。どう考えたっておかしいだろ」
「失礼な。おかしくないしー」
「いやいや。……あの、ちなみに澪のどこが好きなんですか?」
プラスおせっかいでもある大翔は、とんでもない質問を蓮にし始めた。
しかも、たくさん人がいる中で。
だからって………辞書に“恥ずかしい”という言葉が無い蓮は、
「いつもは強がってるくせに、たまに女の子になって可愛くなるとこ」
逆に気持ちがいいほどサラッと答えてくれた。
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