何を買おうか２人で悩んでいた。
他校の生徒や一般の人もいるから中庭は昨日に比べて混雑していて、歩くだけでも困難だった。
……そんな時、誰かに『澪？』と呼ばれた気がして……。
「やっぱ澪じゃね？」
今度は気のせいじゃない………確かな聞いたことがある声が聞こえた。
しかも、前にはよく知ってる顔があって……。
その人が声の主だと、すぐに分かった。
蓮はいきなり男が近づいてきたからか、分かりやすく眉間にシワを寄せた。
「あのー、同じ中学の友達」
だから、蓮に聞かれたわけじゃないけど念のため説明した。
蓮は『どーも』と、軽く頭を下げた。
その友達も『あ、こちらこそ』と、軽く頭を下げた。
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