「ダメですよー!澪連れて行かないでくださーい!」
「澪いないと困るんで、今日だけは我慢してください!」
「後でいろんなことやっちゃっていいんで!」
引き止めてはくれたけど、みんな一切あたしの後のことは考えてないらしい。
その返事に、蓮は大人しく『じゃあ我慢するしかねぇな』と諦めた。
何なんだこの人たちは、と思った。
絶対あたしで遊んでる!
てか遊ばれてる気がする!
―――……そして、見事にあたしの予感は的中した。
「ギャハハ!警官って!澪が警官って!超ウケるんですけど!」
昨日コスプレを忘れたから何もしなかったため、本当は午前・午後担当に分かれていたんだけど、
あたしと晶乃だけは今日1日ずっと、昨日の分も担当することになった。
だから1日ずっと教室で接客をしている。
一般公開の学校祭が始まってから2時間が経った頃………
朔と大雅と諒が教室に来た。
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