教室に着いた瞬間、クラスのみんなにも『着て着て!』と急かされ、
あたしは朝早くからミニスカの警官姿になった。
あたしの警官姿を見たクラスのみんなは、
「え!超似合ってる!」
「てか強そう!」
「『逮捕しちゃうぞ?』って言って!」
と、誉め言葉なのか分かんない言葉と、マニアックな言葉を要求された。
そして、すぐにヤツはやってきた。
「澪いるー?」
あたしの好きな、低く甘い声。
声のする方を見ると、教室の入り口に蓮が、その後ろには拓斗がだるそうに立っていた。
蓮が呼んでるも恥ずかしくて行けないあたしを、
「何やってんの澪!ほら行くよ!」
晶乃が無理矢理腕を引っ張って蓮の元へと連れていってくれた。
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