ぞっこん☆BABY〜チャラ男のアイツ〜





「ちょっ、あれ蓮と拓斗じゃないの!?」




あたしと同じく気づいた晶乃は、あたしの肩をすごい勢いで揺らしてきた。



えっ!え、え?



あれって絡まれてる?

危ない状況だよね?



あたしから見ても、あの体格のいいヤンキーさんは蓮を睨んでるし……。



でも蓮ならケンカをやり始めかねない!

だとしても絶対勝てない!

体格のいいヤンキーさんの後ろには数人の仲間がいるんだから!



どうすればいい?

止めた方がいい?

放っておいた方がいい?



………いや。



これは止めに行かなきゃでしょ!



そう思ったら、蓮と拓斗は体格のいいヤンキーさんの左右の腕がそれぞれ肩に置かれ、どこかへ連れていかれてしまった。




「連れてかれちゃったよ!澪どうすんの!?」


「ど、どうするも何も」


「このままじゃマジで蓮と拓斗やられちゃうよ!」




あたしは覚悟を決めた。




「助けに行ってくる!晶乃はここで待ってて!」


「ラジャ!ぶっ飛ばしてやれー!」




ケンカを1度もしたことがないバカなあたしは、蓮と拓斗を助けだしに向かった。




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