朔とあたしの間には険悪なムードが流れた。
そんな中あたしの彼氏は――…
「何で澪の可愛さが分かんねぇかなぁ」
空気も読まずにそう言った。
それを聞いたお姉ちゃんは『やば！澪に超ぞっこん！』と笑い始めた。
「いやマジで澪可愛いじゃん」
「蓮はいろんな女と付き合いすぎて可愛いの基準がおかしくなってんだよ」
「そう言われんと……そうかもな」
認めやがった！
認めちゃったよオイ！
さすがに落ち込む……。
「それでも可愛いのは可愛いんだから、やっぱり澪は可愛いんだよ」
「…！」
「まぁ朔は見たことねぇもんな？澪のキス顔とか、押し倒した後に……」
「ちょ、い、言うな！」
あたしは必死で止めた。
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