誰かがあたしだと勘違いして、本当はお姉ちゃんの噂なのに勝手に廻っちゃってるんだろう。 あたしにとっては超迷惑な話。 「今回はただのケンカじゃないの!お姉ちゃんが止めなきゃヤバいの!」 「ヤバいケンカって何よ」 「そ、れは……、人数!相手がとにかく多いの!いくら朔と蓮でも無理なくらい!」 咄嗟(とっさ)に思い付いた嘘を口にすると、まんまとバカなお姉ちゃんは信じてくれた。 .