ぞっこん☆BABY〜チャラ男のアイツ〜





「今なら止められる」




細身のくせにヒョイッと軽くあたしをベッドに持ち上げた蓮は、


次にあたしを押し倒して、そう言った。




「大丈夫……」


「大丈夫なわりには、目ぇ合わせねぇじゃん」


「き、緊張だよっ」




もう覚悟はできてる。


ちょっともビビってないって言ったら嘘になるけど、そこまでビビってるわけじゃない。




「緊張さえしてなきゃ、もうどーんと来いって感じ」




ほらね。

どや顔しながら、こんなこと言えるくらい余裕ありまくりだし。




「すげぇな。澪にそんな度胸あるなんて知らなかった」


「そう?あたしって言ったら度胸の塊じゃん」


「へぇ」


「何事にも本気で受けてたつのが、あたしっていうか…」


「じゃあ、」


「え?」




あたしの言葉を遮って、ニヤッと意地悪そうに蓮は笑って―――……。



不覚にも、あたしはそのかっこよすぎる顔に見とれてしまって。




「もう手加減しねぇ。俺も本気でいくから」




その魅惑な言葉にさえも………胸は高鳴った。




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