ぞっこん☆BABY〜チャラ男のアイツ〜





「ずいぶん上から目線じゃん」


「そうだよ。だって蓮があたしにベタ惚れだから」




いつもの蓮に戻ったから、上から目線のあたしに反撃してくるものだと思ってた。



だけど、蓮は『そうだな』と言うだけ。




「え、え?」


「何だよ。マジでベタ惚れなんだから嘘つく必要ねぇだろ?」


「そ、れはそうだけど……」


「つーかさぁ」




その甘く低い声と、蓮の熱い瞳があたしをしっかり捕らえて離さない。




「なに…?」




ベッドに寄りかかり床に座るあたし。


その斜め左に壁に寄りかかり床に座る蓮。



近くも遠くもない………この距離。



心の距離は?



近い……気がしなくもない、そんな距離。




「今から襲っていい?」


「……」




蓮はあたしにベタ惚れで、あたしも誰かに何言われても蓮だけを信じれるくらい蓮を好きで。



そのくらい心の距離は近くて。



―――……だけど。



はぁあぁあぁあ?!!




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