ぞっこん☆BABY〜チャラ男のアイツ〜





誰のか分からないけど、そのままあたしの家に置いてある。




「マジ?さんきゅ」




部屋を出れなくなって残念がるかと思ったのに、逆に蓮は笑顔をあたしに向けた。



そのムカつくくらいかっこいい笑顔に相変わらず弱いあたしは、キュンとしてしまう。




「はい、灰皿」


「おぅ。窓ここのでいーの?」


「うん」




あたしはベッドの横にある窓を開けた。



蓮は灰皿を持ちベッドに上がってきて、窓に物が置けるスペースがあるから、そこに灰皿を置くとタバコに火をつけた。




てか、これ自爆だ。



せっかく気まずくなるのを避けて離れた場所に座ったのに、またベッドの上に蓮を連れてきちゃった。



しかも、蓮はタバコを吸うために横を向いてる。



つまり、あたしの方に完全に体が向いてるってわけだ。



まだ顔が窓の外を向いてるのが救いだけど。




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