蓮はあたしから離れると、床に座りベッドに寄り掛かった。
あたしも押し倒されたままでいるわけにもいかないから、
蓮の隣に座ろうとしたけど、気まずくなるのが分かってたから、そのままベッドの上に座ってることにした。
それから少しの間沈黙が続いて、部屋は静かだった。
「タバコ吸ってくる」
その沈黙と静けさに居づらくなったのか、蓮は立ち上がろうとした。
だけど、あたしはそれを阻止した。
「窓開けてならここで吸っていいよ……灰皿あるし」
中学生の時のつるんでた女友達は、みんな門限を守る真面目な子………なわけはなく、
門限があるのかさえ分からない“不良少女”ばかりだった。
その友達が家に来ればタバコを吸うから、その中の誰かが灰皿を持ってきてて、それが今あたしの家に置いてある。
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