普通の女の子だったら可愛く反応するんだろうけど、あたしがそんなこと出来るはずもなく。



初めての首に感じる感触に―――……ただドキドキするしかなかった。




「…っ!」




さっきまでは柔らかい感触しかしなかったのに、いきなりチクッと痛みが走った。



な、なな何っ……?!

今度は何?!




「んひゃっ」




得体の知れない痛みの次は、ヌルッと、明らかに舌で舐められた感触がした。



どうしてだろう……。

……可愛い声は出ないくせに、変な声は勝手に出る。




でも、突然さっきの自分じゃないような、いやらしい声を鮮明に思い出しちゃって――…



急に恥ずかしくなった。



それなのに体は思いとは反対に熱くなって頭がポーッとしてきて、いつもの男っぽいあたしは…………どこにもいない。





あたしの首元に顔を埋めてた蓮は顔をそこから離すと…………あたしの唇に自分の唇を重ねてきた。




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