ぞっこん☆BABY〜チャラ男のアイツ〜





どこかでキスされるのを期待してた自分がいたのかもしれない。




あたしは触れたり離れたりを繰り返すキスに苦しくなって、新しい空気を吸おうと小さく口を開いた。



その瞬間―――……唇の間から柔らかいものが入り込んできて、ゆっくりと動き出した。



その入り込んできたものが蓮の舌だと………その行為が初めてのあたしでも分かった。




あたしの口の中をゆっくり動く舌に………あたしの心拍数が増えていくのが分かる。



体温が上がり、熱くなっていく。



がっしりと掴んでいた蓮の手の力は緩み、いつの間にかあたしの背中へと回っていた。



離れようと思えば離れられたし、脱け出そうと思えば脱け出せた。



それでも、あたしがそのままだったのは……



蓮との甘いキスを……まだ止めたくなかったから。



あたしは、あたしが思っている以上に………蓮にハマっていた。



僅かな隙間から洩れる吐息は、すごく熱くて更にあたしにドキドキを与えた。




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