ぞっこん☆BABY〜チャラ男のアイツ〜





「なら、今から確かめてみるか」


「……え?」




そう言われた時には………もう遅かった。



蓮が掴んでるあたしの手を横に引っ張ると、自然と蓮とあたしの距離は近くなって――…唇が重なった。



触れるだけのキスはすぐに終わり………あたしは目を開けたままだった。




「あれ?赤くねぇな」


「……っ」


「つーか、キスの時くらい目瞑れよ」


「う、るさいっ。キスしたって顔赤くなんないこと分かったでしょ?だからもう手離して――…」


「なら、もっと激しいのしてやるよ」




あっさり諦めてくれたと思ったのに、


変なスイッチが蓮に入っちゃったみたいで。




「んっ…」




蓮は強引に唇を重ねてきた。



あたしは不覚にも、キスされる前に目を瞑って………唇が重なるのを待っていて。




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