しまいには、床にあった靴下に気付かず足が滑り、蓮の体に体当たりしてしまった。
体当たりされた蓮は、ちょうど後ろにあったベッドに背中から倒れこんだ。
そしたら、あたしも蓮に続いて倒れこみ………あたしの意思とは関係なく、あたしが蓮を押し倒す形になった。
「…!」
「やべ。俺襲われたのって初めてかもしんねぇ」
「襲ってないし!違うし!」
顔が近いし体が密着してるしで、こんな恥ずかしい体勢耐えらんなくて、蓮から体を離そうとした。
なのに、離れない。
その離れない理由は………蓮があたしの腕をがっしり掴んでるからだった。
「ちょっ、手離してよ!」
「ん?やだ」
「やだじゃないし!いいから早く手離してよっ」
「無理。じゃあ代わりにブラジャー返してやるよ」
「ほんと?ありがとう。って、そうじゃないし!もうブラジャーより、こっちの体勢の方が重大だからっ」
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