そんなあたしたちに………というより大雅に、
蓮はさっきまで読んでた漫画を投げた。
『いって!』と、漫画の角が運悪く当たって痛いらしい大雅は蓮を睨む。
だけど、そんな蓮に申し訳なさの欠片は1つもなくて、むしろ意地悪い顔をしてる。
「俺の澪ちゃんにバカって言う方がバカなんだよバーカ」
「バカ多くね?!そんなバカバカ言わなくてもよくね?!」
「うるせぇよバカ。俺の女いじめてんじゃねぇよバカ」
「…っ、お前らカップル揃ってマジでムカつく!」
大雅の怒りは頂点へ達したようで、
……それから少しの間、大雅の愚痴ばかりの一人言が続いた。
永遠に続くかと思った一人言が終わったのは―――……朔の携帯が鳴ったときだった。
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