あたしは真相の全てを知って、少し、気持ちに余裕ができた。
それから少しして………
「澪、話してぇから外来て」
やっと蓮が迎えに来てくれた。
蓮と一緒に外に出て、すぐに蓮は口を開いた。
「何で言わなかったんだよ」
……うん。
いきなり何を言うかと思ったら、どういうことっすか?
「な、何を?」
「麻奈美から電話あったんだろ?しかも俺が貸したとか言って」
「…まぁ」
「あいつが言ってたのは半分ほんとで半分嘘だから。遊んでたことはあっても、ヤっては……」
「知ってる、から大丈夫」
あたしのその言葉に、蓮が眉間にシワを寄せて『知ってる?』って疑うように言うから、一瞬焦ったけど。
でも蓮は特に気にしなかったみたいで、『ならいいんだけど』と呟いた。
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