その話かなり最初の方のじゃん! じゃあ最初からあたしたちの話聞いてたってこと? ヤバい――…と、すごく焦って冷や汗が出そうになった。 「しかも俺、澪ちゃんに警戒されてんだろ?」 やっぱり遊び人はしっかりと聞いてたらしい。 「警戒しなくても何もしねぇから安心して」 「そ、そんなの分かってるから」 「へぇ?じゃあ何でさっきから俺から微妙に離れていってんの?」 「うっ…」 痛いところつかれた。 だって危険すぎるから……。 あたしは徐々に遊び人から離れていった。 .