みんなに“行かない方がいい”って言われたけど、麻奈美って人がどんな人なのか興味があったから会いに行った。




麻奈美は―――……よくにいう“ギャル”だった。



メイクしてある大きな目がつり上がってるのが特徴的だった。



“可愛い”というより“綺麗”と言った方が似合うような人。



麻奈美はあたしが家から出てくるなり、すぐにあたしって分かったのか近付いてきた。




「あなたが澪ちゃん?」


「あ、はい」




電話で聞いたときよりさらに威圧的なその声に、咄嗟に敬語になった。



タメなのか年上なのかも知らなければ、どこの高校に通ってるのかも知らない。



ただ1つ知ってることは、蓮が昔遊んできた女の子たちの中の1人だってことくらい。




.