でも、突然それはやってきた。




拓斗と大雅がコンビニで買ってきてくれた夜ご飯をみんなで食べてる時。



諒の電話が鳴り、不機嫌そうに少し話をして切ると、いきなり『澪』と呼ばれた。




「なに?」




そう聞くあたしに、諒はかったるそうに『麻奈美が呼んでる』と言ってきた。



え?麻奈美?



何で電話があったのか疑問だ。



まぁ、そんなことを気にしててもしょうがないから、どこにいるのかだけ聞いた。



すでに家の前にいると言われた。




「家の前……?って、誰の?」


「お前の」


「あたしの?!あたしの家の前にいんの?」


「あぁ」


「何で知ってんの?」


「誰かに聞いたんだろ。ここそこらの家よりでけぇし、駅に近いし」




それにしても、いったい誰に聞いたんだろ。



そんなことを思いながら、あたしは立ち上がった。




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