あたしは蓮の後ろに乗り、諒はあたしの原付に乗って家まで向かった。
着いたのはいいものの、蓮たちはたまり場であるあたしの家に泊まり、
翌朝早く起きてそのままバイト先へと行ってた。
その日は、晶乃もバイトが休みだったから、久しぶりに2人で遊ぶことになってた。
キスの報告をする前に、晶乃から『キスしたでしょ』と先に見破られ、
勘で『晶乃だってどうせしたんでしょ』と返すと、見事図星。
そのあとは他愛ない話で盛り上がり、夕方ごろにあたしの携帯の着信音が鳴った。
画面を見ると、そこには“蓮”と表示されていて。
あれ?バイトもう終わったのかな。
とりあえず通話ボタンを押してみると、携帯越しに何人かの声が聞こえた。
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