あたしもその場に腰を下ろそうとした――…その時、
それと同時に晶乃はあたしの腕を掴むと、無理矢理引っ張ってあたしを連れて部屋から出た。
え、いきなり何っ?!
突然部屋の外に連れてこられて、晶乃の行動についていけてないあたしをよそに、
晶乃はドアをすぐに閉めると、今度はあたしの両腕を掴んだ。
「澪大丈夫だった?」
あたしの両腕を握る力を強くして晶乃はそう言った。
「え、何が?」
「何がじゃないよ。蓮って人に何かされなかった?無理矢理……キスとか」
「き、キス?何であたしがあの遊び人にキスされなきゃなんないの」
晶乃はワケわからない事を言い出した。
「だってあの蓮ってやつに会ったら、どんな女でも5秒で蓮とキスしちゃうって噂だよ」
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