ぞっこん☆BABY〜チャラ男のアイツ〜





蓮は悩むことなく、




「ねぇな」




そう答えた。




「どんな女でも俺に寄ってきたし、うぜぇくらいに周りには女ばっかいて、」


「……」


「そんな毎日が嫌なわけじゃなかった。女には不自由しねぇし、自分が好きな時に遊べるし」


「……」


「周りの友達もそんなやつばっかだったから、それが普通になってた」


「……」


「けど楽しくもなかった。毎日が同じ繰り返しで、つまんなかった」




最後の言葉を言ったときだけは………自分になのか、呆れてるようだった。



今までで見たことない蓮がそこにはいて。




「そんなとき、澪に会った」




今度はそう言ってあたしを優しく見つめる蓮がいて………あたしらしくないけど、そんな蓮を愛しく思う自分がいた。




「最初は何だこの生意気な女はって思った。けど、それが新鮮だった」


「新鮮?生意気な女が?」


「俺にとってはな。どんな女でも落としてきた俺を、澪はまったく相手にしなかっただろ」


「う、うん…」




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