ぞっこん☆BABY〜チャラ男のアイツ〜





「つーか、女の子1人にこんな重い荷物頼ませるなんてありえねぇよな」


「う、うん」


「腕痛くない?大丈夫?」


「腕?全然大丈夫」




遊び人は袋をあたしから取り上げると、奴らの声が聞こえる部屋に向かって歩き出した。




それよりさすが遊び人。


女の子には相当慣れてる口振りだし、初対面のあたしに対して異常な優しさ。




………危険人物決定。




でも奴らがいる部屋に向かってるってことは、やっぱり奴らの友達なんだ。


ってことは朔とも友達ってこと?




謎がたくさんのまま、あたしたちは部屋の前まで来てしまった。




部屋の前といっても庭だから、靴はぐちゃぐちゃに置かれてる。




遊び人は片方の手で、今となってはドア代わりの窓を開けた。




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