残念がる晶乃をよそに、あたしはホッとした。 「あとどれくらいかかんの?」 「支度?んー…5分あれば終わる」 「じゃあ終わったら下来て」 「分かったー」 蓮はそれだけ言うとドアを閉めた。 晶乃もあたしも化粧や支度はだいたい済ませていたから、すぐに蓮たちと合流した。 外へ出ると、バイクが4台停まっていた。 「晶乃は俺の後ろ乗って」 「うん!」 外に出るなり、啓介が晶乃の腕を引っ張って、バイクの後ろに晶乃を抱き上げて乗せた。 .