そう。
実は今日は地元の海で花火大会が開催されるから、それにみんなで行くことになったってわけ。
そしたら案の定、履きたくないスカートを進められたわけだけど。
でも、蓮が来てくれたおかげで助かった。
「まだ終わってないんだよね…」
「マジ?屋台あるから早めに行こうって話になったんだよ」
「え、そうなの?」
じゃあ早く支度しなきゃじゃん!
すると、晶乃があたしの背中にぴったりくっついて、あたしの肩から顔を出した。
「屋台あるの?じゃあ、もしかしてもう出る感じ?」
「あぁ、俺らはもう準備終わってるし」
「えー!じゃあ、これ澪に履かせようと思うんだけど、どう思う?」
えっ?!晶乃?!
晶乃はあたしから離れると、さっきまで進めてきたスカートを蓮に見せた。
蓮は一瞬固まったけど、
「残念だな。履かせてぇけど、今日バイクだからスカートだとパンツ丸見えになんぞ」
ほんとに残念がってるのか知らないけど、そう言ってスカートを履かなくてもよくしてくれた。
今日バイクで超よかったーっ。
バイクに感謝感謝!!!
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