ぞっこん☆BABY〜チャラ男のアイツ〜





「あぁ。他の女にはさらさら興味ねぇし。だから心配しなくても……澪は泣かせねぇよ」




蓮のその言葉に、あたしは心臓が信じられないくらいバクバク言ってたけど、それは頑張って抑えた。




「そうか……ならいいんだ。つーか、わりぃな!いきなり説教みたいになっちまって」




大雅は簡単にいつものように戻った。



いったいさっきまでの変貌ぶりは何だったんだろうと思うほど、それからはいつもの大雅で、みんなも敢えて変貌ぶりには触れなかった。





あたしと蓮が付き合ってから数日後の………7月最後のある日。




「無理無理!絶対無理!人生で1回も履いたことないから!」


「1回もないの?じゃあ今日履いた記念日でいいじゃん」


「そんな記念日いらないし!しかも、絶対そんな可愛いの似合わないから!」


「何がよ、普通に似合うからね?てか逆に今日履かなくていつ履くのって話だし」




あたしは目の前にある“スカート”という敵と戦っている。




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