ぞっこん☆BABY〜チャラ男のアイツ〜





「言いてぇのはそれだけ?」




さっきまで話を黙って聞いてた蓮は、やっと口を開いた。



でもその口調が挑発的だったから、内心あたしはケンカが起きないかヒヤヒヤしていた。




「あぁ。だから澪とお前が付き合うことに賛成はできねぇ」


「なら賛成してほしいとも思わねぇから、この話は終わりだな」


「あ?んだと?」




蓮の更なる挑発的な発言に、見るからに2人は険悪なムードに包まれていく。




「弄ぼうなんて最初から思ってねぇから、澪以外の女のアドレスは全部消した。もう連絡とる気はねぇ」


「…んだよ急に。そんなの信じられねぇ」


「信じられねぇなら見てみろよ」




そう言って、蓮は荷物の中を漁ると携帯を取り出し――…大雅へと投げた。



その携帯を受け取った大雅は、何やら蓮の携帯をカチカチといじり始めた。




「本気、なのかよ」




さっきまでの威圧的な声とは反対に、普段と変わらない声。




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