「は?どういうこと?」
その1人とは………大雅だ。
「どういうことって、蓮が澪にアタックしてたのは知ってんだろ?」
そんな大雅に、拓斗が問いただす。
「それは知ってんけど、アレ冗談じゃねぇの?」
大雅の言葉を聞いて、胸の奥がズキンと痛んだ。
「最初は、な。今は本気だから」
すかさず大雅の疑う声に、迷うことなく……蓮はそう答えた。
心の声が聞こえてるはずがないのに、あたしの欲しかった言葉を………蓮はくれた。
どうしよ……。
反則だよ……。
傷みはなくなり暖かくなった。
これは何なんだろ。
こんな気持ちになったことがないから分かんない。
けどいつかきっと――…分かる日が来るのかもしれない、と思うと、この状況が楽しい自分がいた。
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