それからというものの、蓮は買ってきてくれたコーラをあたしの頬に当てて、
「可愛いことすんじゃねぇよ、バカ」
って言ってきて、そのくせして蓮だって――…あたしの顔を見ようとはしなかった。
しかも、あたしの見間違いかもしれないけど………ほんのり耳が赤くなってるように見えた。
気がついたら、いつの間にかどうでもいいようなことを2人で話してて、
付き合ったばっかりの初々しさの“欠片(かけら)”は、これっぽっちもなかった。
「えぇ?!2人いつの間に付き合ったの?!」
みんなが帰ってきたとき、今言うしかないと思い、付き合ったことを報告した。
晶乃には予想以上に驚かれた。
朔たちは、まるで付き合うのが分かってたかのように平静とした顔で聞いてた。
まぁ晶乃が驚くのは分かる。
好きかも、とは言ったけど、好きだって完全に言ったわけじゃないから。
ただ、1人だけ予想外な反応をするやつがいた。
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