ぞっこん☆BABY〜チャラ男のアイツ〜





せっかく後少しでウォータースライダーに乗れるとこだったのに、あたしが倒れたせいで迷惑をかけた。



いつもならこんなに暑くても、飲み物飲んどけば倒れたりしないのに………。



そうじゃん。

今日の朝から1回も飲み物飲んでないんじゃん。




「うっ…」


「え、澪?!大丈夫?!」


「う、うん、大丈夫。ちょっと……頭がクラッとしただけ」


「ならよかった。もう、ビックリさせないでよね。また倒れられて、あんな思いするのやだからね?」




心配そうな顔をして晶乃がそう言うから、飲み物を飲まなかった自分を心の中で攻めまくった。




はぁ……マジであたしバカだ。



こんな炎天下で何にも水分補給してなかったら、そりゃあぶっ倒れるに決まってる。



そんなことにも気づかなかったなんて……。




「あたし、熱中症?」


「うん。だから、これからは水分はこまめにとってくださいねって、監視員のお姉さんが」




『はい』と、晶乃に水が入ったペットボトルを渡された。




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