せっかく後少しでウォータースライダーに乗れるとこだったのに、あたしが倒れたせいで迷惑をかけた。
いつもならこんなに暑くても、飲み物飲んどけば倒れたりしないのに………。
そうじゃん。
今日の朝から1回も飲み物飲んでないんじゃん。
「うっ…」
「え、澪?!大丈夫?!」
「う、うん、大丈夫。ちょっと……頭がクラッとしただけ」
「ならよかった。もう、ビックリさせないでよね。また倒れられて、あんな思いするのやだからね?」
心配そうな顔をして晶乃がそう言うから、飲み物を飲まなかった自分を心の中で攻めまくった。
はぁ……マジであたしバカだ。
こんな炎天下で何にも水分補給してなかったら、そりゃあぶっ倒れるに決まってる。
そんなことにも気づかなかったなんて……。
「あたし、熱中症?」
「うん。だから、これからは水分はこまめにとってくださいねって、監視員のお姉さんが」
『はい』と、晶乃に水が入ったペットボトルを渡された。
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