「良かったじゃん!てか、おめでとう」
「ありがとうー。あーもう、どうしよう」
「どうしたの?」
「だって今日からカレカノなんだよ?てか、さっきまで片想いだったのが、両想いになったんだよ?」
どうやら晶乃は混乱してるみたいだ。
だからあたしが、
『そんなテンパってたら、せっかく今日は付き合えた日なのにもったいなくない?』
……そう言うと。
『だよね。もったいないよね。うん。あたし今日で啓介とラブラブになってみせる!』と、晶乃は元に戻った。
いや、あたしはラブラブになれとは言ってないけどね?
まぁ、晶乃の気分が良くなったんだったら、あたしはそれで良いっちゃ良いんだけど。
……結局、その後の晶乃は何のスイッチが入ったのか知らないけど、
ずーっと啓介にべったりくっついてて、くっつかれてる啓介も啓介で、まんざらでもなさそうだったからムカついた。
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