朔も拓斗たちと一緒にプールへと行ってしまい、なぜか啓介と晶乃とあたしと蓮が残った。
何で蓮？って思ったけど、その理由はすぐ分かった。
「さっさと脱げよ」
声がいけないのか、蓮が言うとエッチな感じに聞こえる。
……って、じゃなくて！
気がつけば、蓮は慣れた手つきであたしのパーカーを脱がしていて………
あっという間にあたしを水着姿にさせた。
「やべぇ。超可愛い」
脱がしたら脱がしたで、蓮はあたしを真っ直ぐ見てくる。
ほらまた……。
あたしは不覚にもドキッとしてしまう。
「啓介、素直になー」
あたしは蓮の言動１つ１つにドキドキしちゃうっていうのに、
蓮はいつもと変わらない表情。
啓介に応援らしき言葉を送っちゃうほど余裕らしく、からかってる感が更に増す。
「あと鼻血出すんじゃねぇぞー」
あたしの腕を掴んで、蓮は気持ちも知らずに歩き出した。
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