朔にバカにされるのが日常になってるけど、やっぱりバカにされるともちろんムカつく。
だから、前を歩く朔の膝の裏を蹴ってやった。
そしたら朔は呻いてたけど、先を歩いてた啓介たちが荷物を置く場所を見つけてくれたから、
呻く朔は無視して、レジャーシートを出して敷くのを手伝った。
「早く行こうぜ。もう暑くて倒れそうなんだけど」
「あのでっけぇプール入りてぇ。あれ何だっけ、ほら、何とかプールとか言うやつだろ?」
「流れるプール」
「そうそうそれ!諒よく知ってんな」
男グループはもう海パンしか履いてないから、もう後はプールへ飛び込むだけ。
………でも、あたしはそうもいかない。
「うっわ」
「これはナンパされんな」
「やっぱプール最高!」
「これは似合いすぎだろ」
なぜなら、ナイスバディな晶乃の水着姿を見るやいなや、獣のように騒ぎ出すバカ男たちがいるから。
蓮も晶乃の水着姿を見て一緒に騒いでるし。
.



