あたしと付き合いたいとか言いながら、結局はあたしのこと女として見てないんじゃんか……っ!
別に蓮のことを好きなわけじゃないのに、そう思ったら思ったでムカつくのは何でだろう。
―――……なんて。
蓮の軽さにイライラしてた時だった。
「そんなこと言ってねぇじゃん。つーか、むしろ早く見てぇ」
恥ずかしげもなく、チャラ男の蓮は答えた。
不覚にも、異性にそんな言葉言われたことないから、ドキッとした。
「や、やだ。見せない」
「は?何だよその意地悪」
「あんたなんかに見せないし。どうせ、女のビキニ姿なんかたくさん見てきたくせに」
あたしのビキニ姿見たいなんて、マジでからかってるとしか思えない。
「あぁ、見てきたけど?」
――…ほら、こうやって認めるんだもん。
「でも、今は澪の水着姿しか興味ねぇ」
………ね。
って、えぇえぇえぇえ?!
.



