ぞっこん☆BABY〜チャラ男のアイツ〜





「つーか啓介は、自分で告れねぇから女に告らせる、っつう姑息な手使ってんだよ」


「そうなの?!」


「あぁ。ヘタレだから全然アタックできねぇし、つーかアドすら聞いたことねぇんじゃねぇ?」


「うっそ、マジ?!」




まさか啓介が、そこまで最上級のヘタレだとは思ってなかった。



好きでもない女の子と付き合ってたなんて……。



啓介には正直ガッカリ。




「お前らさっきから人のことヘタレヘタレうるせぇんだよ」




あたしたちがヘタレを連呼するから、ヘタレらしい啓介は眉間にシワを寄せてご立腹のようだ。




「しかも何だよ、その軽蔑したような目」


「あたし?」


「そうだよ、そのあからさまに軽蔑したような目なんだよ」


「まぁ……実際、啓介にはガッカリしたし」




啓介は『マジかよ。俺は軽蔑されたうえに、ガッカリされたのかよ』と、肩をがっくり落としていた。




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