コーラを飲んでた啓介は、あたしの言葉のせいでむせた。
ゴホゴホと咳き込んでる啓介を見て、焦ってる啓介が新鮮で少し楽しくなってきた。
「お前っ…、いきなり何だよっ」
「何が?ただそう思ったから聞いただけじゃん」
「聞いただけじゃんじゃねぇよっ。いきなりそんな質問するやつがいるかよっ」
啓介は声は出せるようになったみたいだけど、焦りもあってか、いつもと話し方が違う。
こんな啓介見たの、初めてかもしれない。
「だって気になったんだからしょうがないじゃん。あたしだけが知らないなんて、仲間外れじゃん」
「な、何がだよ」
「啓介が晶乃にプール来てほしいんでしょ?蓮の言い方からしたら、そういうことじゃん」
「……」
「しかも啓介いつもと違うし」
「……」
「てか、気付いてるんでしょ?」
本当は晶乃の気持ちに、気付いてるんでしょ?
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