「この部屋に澪はお前しかいねぇんだから、お前に話しかけてんに決まってんだろ、バカ」
蓮に返答したのに、なぜか朔から罵声が聞こえてきた。
イラッときたから睨んでやったら、バカにしたように鼻で笑われた。
キーーーッ!
思わず心の中でそう叫んだ。
「で、いつ空いてんの?」
喧嘩してるあたしと朔を昔から見てきたからか、啓介は何事もないかのように聞いてきた。
「いつっていうか、月火水がバイトだから、それ以外は空いてる……けど」
「けど?」
「何であたし?」
「俺が澪と行きてぇから」
………あたしの疑問はすぐに吹き飛ばされた。
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