「ははっ……」


「?」


「あははははっ」



「なっ!?何で次は笑いだしたのよっ!!」


バカすぎる自分に……


さくらの想い人じゃないっていうことに……


安心して笑いが出てきた……


「……変な春」



口を尖らして、さくらがそう呟いた


変だな……


変すぎるよ……俺のこの感情も……変だ……



「ねぇ―…春、昨日言ってた命令決まった……」


は?命令……?


「あぁ―…昨日のスリーポイントのことか。」



それどころじゃなくて、忘れてた……


「なに?食べ放題?カラオケ?」



さくらが好きなことを言ってみた。


でも、さくらから返ってきた言葉は予想もしてないモノだった








「あたしの……彼氏になって……」







さくらの声は静かな体育館に、異常に響いて聞こえた……