まぁ確かに、彼女優先とか考えたことなかったからな……
彼女より、さくらだったし……
そう考えると、俺って最初から相当さくらに惚れてたんだよな―…
「ねぇ、春」
俺の袖を握って、遠慮がちに引っ張りさくら。
「あっ、悪い。つまらなかったか?」
「うぅん、そうじゃなくてね、バスケ、して来てもいいよ?」
「は?いいよ、いいよ。今はデート中だろ?」
デートを投げ出してまで、バスケをしたいとは思わない。
「あの、あたしが好きなんだ」
「へ?」
「春がバスケしてるとこを見るの」
――ドキッ
「だから、してきて。ここで見とくから」
ここまで言われて、行かないわけはない。
『好き』と言ったんだぞ!?
あのさくらが!
「じゃあ―…1ゲームだけな」
「よっしゃ!!」
喜んでいる後輩の後に続き、コートに入る。


