「いいや、あれを優しいなんて言わないですよ」
「つ―か、お前らに彼女会わせたことねぇけど?」
さくらが初めて紹介した彼女だ。
「街とかでよく見かけましたからね。しかも毎回違う人」
「へ―…毎回違う人か……」
――ゾクッ
さくらの冷たい眼差し。
「その人に向ける表情とか、春先輩の仕草とか、全然違いますよ。きっと、凄く好きな彼女なんでしょうね」
「っ///」
こ、こいつらは……
「見てればわかりますよ。遊び人の春先輩が、やっと本命が出来たって」
「遊び人は余計だ」
相変わらず生意気な後輩を小突いた。
「なぁ、春先輩、久しぶりにバスケしませんか?」
「は?バスケ?」
部顧問がいないと、こんなに自由なのか……
「悪いけど、今デート中だから」
「うわっ、春先輩が甘い!!彼女優先してるし!!」
なんか相当、俺が酷いヤツみたいじゃん。


