「さくら、好きだ」
「……ん……って、えっ!?」
「はぁ―…やっと反応した」
放課後の生徒会室。
2人しかいない静かな空間に、あたしの動揺した声と楢橋くんの呆れたようなため息が響いた。
「えっ……えっと……」
「って、昔言いたかったんだ……」
「……え」
昔……
「さくらさ、いつまで逃げるわけ?」
「に、逃げるって……」
「昔も今も、さくらは変わってない。」
「っ……何よ、それ」
なぜかわからないけど、イラッとした。
「昔、俺はちゃんとお前が……さくらが好きだった」
「っ……そんなの嘘…「だからそうやって俺の話を聞かなかったんだろ!!」
――ビクッ!!
声を張り上げた楢橋くんに、体が跳ねた。
「さくらは、あの時の俺から逃げてるんだよ……」
っ……
この瞳は……
楢橋くんのこの切ない瞳は見たことがある……
あの……2年前と同じ瞳だ……。


