「ちょ、ちょっと待てよ。帰るったって…」

「大丈夫!ヘリコプターだから。」

「…なぁるほど。」

ジョーは着替えを済ませ荷物を持ち冴子と共にコテージを出た。

「…うわっ、眩し。」

「ほぉら、行くわよ!ジョー!!みんな待ってるよ!」

冴子はジョーの手を引っ張った。すると…

「…トイレ…」

「…ったく、なぁんで今行こうとするかなぁ!」

ジョーはトイレへと駆け込んだ…そして用を済ませ出て来るなり冴子が…

「まったく…のんびりしてないで、さっさと行くわよ!」

そう言いながらジョーの手を強引に引っ張ると…

「…あ、あのぉ…手、洗うの忘れてた…」

「!!!」

「…アハ…アハハハ…」

ジョーはキレ~イに手を洗い、冴子と共にみんなの待つヘリコプターへ乗り込み無事キャンプ場から離れた。

……

「…それにしてもアンタら何をしたんだい?吊り橋が落ちちまうなんて…でも、まぁ…なんにせよ無事で良かったわぁ。」

管理人が心配しながら全員の安否を確認してホッと胸を撫で下ろした。