すると冴子はそっとジョーを横に寝かせて立ち上がり木村に歩み寄った…

そして…

「パァン!!」

木村の頬に赤い手形が浮かび上がった。

「…冴子…」

弥生が涙を流しながら冴子の名を呟いた…それを脇目に冴子は…

「…木村くんは間違ってる…間違ってるよ!!…確かに弥生がジョーに今回の復讐計画を話さなければあなたの思い通りに事は進んだかもしれない!…でも!…でもね…弥生は…弥生はあなたの為を想いジョーに話をしたのよ!!」

「…冴子…」

「…これで…これで、やっと判ったわ…ここに来る3日前に弥生がワタシに電話してきた理由が…」