「罪を犯して、その後…過ちを正す人だ…幸いオマエらは罪を犯していないが3つ目に近い立場だ…だから…もう一度歩き直してもいいんじゃないかな?」

「……フッ…」

兄の口元が緩んだ。

「…そうだな…もう一度歩き出すのも悪くは…ないな…」

弟の口元も緩む。

「…だね、兄さん…」

2人は温かい夕日に照らされながら何もなかったかのようにその場を去って行った…

(…未遂探偵J…アンタには完敗だよ…)

ジョーは2人の背中を見送り自分も何もなかったかのように探偵事務所へと帰るのであった…決して二度と動くことのない哀しき時計の針が付いた2人の過ちを手にして…