「…そうさ。『未遂探偵J』と上手く犯行を続かせて稲本の『い』で締めくくる。知能犯もいいところだ。…狙いが分かったところでオレは外苑東通りへ向かう。オレの顔は残念ながら外から確認されて割れてしまってるかもしれないが動かなきゃ遅かれ早かれ状況は悪化するだけ…」

「…気を付けてね、ジョー…ワタシ…」

冴子は顔をうつむかせながら…

「…ジョーなら、きっとまたここへ帰って来てくれるよね?」

そう言うと、ジョーは…

「…なぁに言ってんだか、辛気臭いじゃないか。らしくないぞ…。…じゃあ、行ってくるから!今日の晩ご飯はオレの大好物で頼むぜ!」

「…カレーライス?」

「おう。」

ジョーは笑顔を1つ残して事務所をあとにした…