「なんのつもりだ?オレ達を監視するだなんて…」

間髪入れずにそう言うと…

「…あれ?なんでいきなりそんな事を言うんです?あたかも私が電話すると分かってたみたいに…違う人だったらどうするんです?」

電話の主は監視している人間だった。

「…フッ、甘く見るなよ。ここの電話は悪戯であろうがどんな理由でも1度着信があった番号は自動的に登録される造りになっているのさ。番号から住所まで割り出してな。そして今、このタイミングでどの番号にもヒットしなかったからアンタじゃないかなと思ったのさ。」

「わぁお、素晴らしい機能を搭載されてますね。逆探知よりタチが悪いなあ。」

「なに言ってやがる。タチが悪いのはアンタだろ?監視もそうだが、やめてくれない?ボイスチェンジャーなんて子供騙しな物を使うの…全部、肉声に変換処理されてるんだから…」

ジョーがそう言うと、電話の主は一瞬黙り込んで…