「はい、何か?」

「へぇ…はぁ」
何を話しているのだろうと見ていると、Dが私の手を握っている。

私は、キョトンとした顔をした。

そうしていると、Aは受話器を置き、こちらへ向かってくる。

「王さまから電話だ。今すぐ玉座まで会いにこい、て話だ。色々聞きたいことがあるんじゃないかって」

私とDは目を見合わた。無茶苦茶だ。


「まぁ、ついてこい」

私とDは首をかしげながらも、Aの後をついてゆく。