10:50
おかしい。電話の音はまだ鳴り止まない。
私は気になり、電話の音を確かめることにした。
電話の音は、客が来る右側のドアのほうからで、前に開けようとしたときは
鍵がかかっていてあかなかった、という記憶がドアノブを回した時に気がついた。
でも、今回は鍵がかかってなく開いた。

11:10
下水道は一本道で、電話の音の方向へ進みしばらくすると、ドアがあり、
私はノックした。音はここから聞こえる。表札には談話室と書かれていた。
「どうぞ」