うたかた

切りだすと止まらない。
同じ個所を何度もなぞる様に
ピンクの剃刀の刃を当てる。


もっと流れて。
もっと見せて。
あぁ、こんなに切ったら
センセに困られちゃうな。


でも、センセの困った眉毛が好き。
止まらなくなったあたしは
大量の溜めておいた眠剤にも手を出す。